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まさかのコストコ服が大バズり!2025年アメリカのトレンドを徹底解析

  • 執筆者の写真: Melissa
    Melissa
  • 10月23日
  • 読了時間: 5分

更新日:11月6日

「巨大ホールセール倉庫」として人気のCostco(コストコ)が、いま世界有数のアパレル小売企業に名を連ねているのをご存知でしょうか?食品や日用品のイメージが強いCostcoですが、実は年間売上約100億ドル規模(約1.5兆円)の衣料品事業を抱えています。


今回は、いまアメリカで大バズりしているというCostcoのアパレル事情とその背景を深掘りしていきます。


女性がコストコで洋服を見ている


アパレル事業の急成長


過去5年間でCostcoのアパレル売上は約40%増加。これは競合のBJ’s(28%増)やSam’s Club(21%増)を上回ります。規模ではGapやCalvin Klein、Abercrombie & Fitchよりも大きいというから驚き。


成長の鍵は


  • 自社ブランド Kirkland Signature(カークランドシグネチャー)

  • 有名ブランドとの限定パートナーシップの絶妙な組み合わせ。


たとえばLevi’sやGapなどの特別ラインがCostco専売モデルとして販売されることもあり、“掘り出し物感”が購買意欲を刺激しています。



「宝探し」感が人気の秘密


Costcoのアパレル売り場は、他の量販店のように整然としていません。その“雑多さ”こそが魅力。「行くたびに何があるかわからない」という“トレジャーハント感”がSNSで話題を呼び、Z世代を含む若年層にも広がっています。


ホールセール店で宝探しをする男性


カークランドブランドのイメージ変化


1995年に誕生したKirkland Signatureは、もはや単なるプライベートブランドではありません。かつては「お父さんたち向け」のイメージでしたが、今やSNSでは「Kirklandロゴ入りスウェット」や「Costcoパーカー」が意外にオシャレだと話題に。“お得に賢く買う”ことを誇りにする新しい消費者心理をうまく捉えています。



Lululemon vs Costcoの訴訟が話題


2025年にはLululemonがCostcoを提訴。自社商品に似た“レプリカ”を販売していたとして訴えました。しかしこの騒動が逆にCostcoの宣伝効果を生み、「Lululemonが相手にするほど、Costcoの服が侮れない」と注目を集めました。“ブランドの民主化”が進む中で、高級ブランドすらCostcoの存在を無視できなくなっていることを示しています。



なぜ安くできるのか?


Costcoの収益モデルはシンプルです:利益は会員費(Membership)で稼ぐ。商品マージンは極限まで抑える。


  • 通常の小売マージン:50%前後

  • Costcoのマークアップ:わずか14%前後


この徹底した低価格哲学が、消費者の信頼を生んでいます。“10,000ドルのワインでも、他店なら12,000ドル”というロジックで、高額商品でも「お得」に感じさせる構造が巧妙です。



💡越境EC事業向けヒント


「安さ」よりも「納得感」で売る


Costcoの価格戦略は「最安値勝負」ではありません。彼らが重視するのは “14%ルール”=利益を最小限に抑えて信頼を最大化 する仕組み。顧客は“安く買えた”というよりも「正直で誠実な価格」と感じるのです。


海外販売でも単純な値下げではなく、

  • 「適正価格を守る姿勢」

  • 「誠実なブランドメッセージ」を打ち出すことで、リピート率とレビュー評価が大きく上がります。



Costcoのアパレル戦略は、「高級ブランドの真逆を行くマーケティング」の成功例。「倉庫の中のファッション革命」は、消費者が何を「本当の価値」と感じるかを問い直す好例です。もはやファッションの主戦場は、ランウェイではなくCostcoの通路なのかもしれません。



アメリカのトレンドをMelissaの視点から


著者メリッサの似顔絵

日本でももうすっかりお馴染みのCostcoですが、皆さんはいつも何を買いますか?プルコギ?ティラミス?それとも分厚くて使い勝手が良いキッチンペーパーでしょうか?日本ではしっかりとまとめ買いをするため、またはエンタメの延長として訪れる方が多いように思います。


一方、今日の記事でお伝えしたとおり、今アメリカ国内のコストコでは衣料品を買うのがトレンド。この流行はかなり意外なものです。というのも、アメリカでは長年、Costcoは普段のお買い物の延長という位置付けでした。私も学校帰りに母と一緒に寄って夕飯の買い物をし、帰りにホットドッグを買ってもらっていたのを思い出します。つまりコストコのアパレルは、スーパーのひと区画に置いてあるダサい服くらいの位置付けだったわけです。


それが有名ブランドとのコラボなどで消費者心理を鷲掴みにし、マーケティング戦略を練ることで、いまやトレンド最先端に躍り出た。この下克上ともいえる成長は、まさにアメリカン・ドリームの具現化とも言えるでしょう。「どこで」「何を」「どのように」販売するかというマーケティング戦略を考えるうえで、アメリカの消費者のニーズや価値観、どんな戦略が響くのかをしっかり練ることは、一見難しいと思えるビジネスゴールを達成するのに必須ですね。


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From Melissa`s Viewpoint


Costco has become a familiar name in Japan, but what do you usually buy there? Bulgogi? Tiramisu? Or perhaps those thick, super practical rolls of kitchen paper? In Japan, many people visit Costco either to stock up in bulk or simply as a fun weekend outing.


Meanwhile, as I mentioned in today’s article, a surprising trend is emerging in the U.S.: buying clothing at Costco. This might sound unexpected because, for years, Costco in America was seen as just an extension of everyday grocery shopping. I still remember stopping by with my mom after school to grab dinner ingredients — and a hot dog on the way out. Back then, Costco’s apparel section was little more than a corner filled with unremarkable, “supermarket-tier” clothes.


But through smart marketing and collaborations with well-known brands, Costco has completely reinvented that image. It’s now at the forefront of retail fashion trends — a true underdog story, and in a sense, a modern reflection of the American Dream.


For anyone thinking about marketing — especially in the context of what, where, and how to sell — understanding American consumers’ needs and values is essential. It’s what turns an ambitious business goal, one that may seem out of reach, into a real success story.

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