top of page

アメリカAmazon販売で注意したい関税リスク|価格・物流・利益設計の考え方

  • 執筆者の写真: Melissa
    Melissa
  • 2025年8月6日
  • 読了時間: 8分

更新日:2 日前

本記事では、2025年に注目された米国の関税政策やFTZ制度変更の事例をもとに、アメリカAmazon販売を行う事業者が考えておきたい価格・物流・利益設計のポイントを整理します。


海外販売では、商品原価だけでなく、関税、国際送料、FBA関連費用、為替、販売手数料、広告費など、さまざまなコストが利益に影響します。


特にアメリカ向けに商品を販売する場合、制度変更や関税政策の影響を受ける可能性があります。

これは大企業だけの問題ではありません。Amazon USに出品する中小企業や個人事業主にとっても、価格設計や物流設計を考えるうえで重要なテーマです。


関税アップに困惑する男性

目次

  1. FTZと逆転関税の基本

  2. 米国の関税政策変更が企業に与えた影響

  3. FTZ制度変更で影響を受けた企業の例

  4. 制度変更は大企業だけの問題ではない

  5. アメリカAmazon販売で関税リスクをどう考えるべきか

  6. 価格設計・物流設計で確認したいポイント

  7. 制度変更を前提にした販売設計

  8. Amazon US販売で大切なのは、売る前の整理

  9. Tracy’s TradingのAmazon US販売支援

  10. まとめ:関税・物流・利益設計をセットで考える


FTZとは?関税リスクを考えるための基本

アメリカには、フォーリン・トレード・ゾーン、いわゆるFTZという制度があります。

FTZは、海外から輸入された商品や部品を、一定の条件のもとで保管・加工・組立できる区域です。通常の輸入とは異なり、貨物が米国市場に正式に入るまで、関税の支払いを繰り延べられる場合があります。


企業によっては、この制度を活用することで、関税コストやキャッシュフローを管理してきました。

ただし、FTZは関税を完全になくす仕組みではありません。制度の条件や政策変更によって、期待していたメリットが変わる可能性があります。


組み立て中の自動車


「逆転関税」とは?

FTZに関連してよく出てくる考え方に、逆転関税(Inverted Tariff)があります。

通常、部品や素材を輸入すると、その部品や素材に対して関税が課されます。


一方で、FTZ内で加工や組立を行い、完成品として米国市場に出す場合、完成品の関税率をもとに申告できるケースがあります。

もし部品よりも完成品の関税率が低い場合、企業にとっては関税負担を抑えられる可能性があります。


これが「逆転関税」と呼ばれる仕組みです。

自動車、機械、部品、素材などを扱う企業にとっては、関税コストを考えるうえで重要な制度の一つでした。


米国の関税政策変更が企業に与えた影響

2025年には、アメリカの関税政策やFTZ制度の運用をめぐって、多くの企業が影響を受けました。


特に、中国などから部品や素材を輸入し、アメリカ国内で加工・組立を行っていた企業にとって、関税政策の変更は大きな問題になりました。

これまでFTZを活用して関税負担を抑えていた企業でも、制度変更によって想定していたコストメリットが得にくくなったケースがあります。


その結果、企業によっては以下のような影響が出ました。

  • 関税コストの増加

  • 販売価格の引き上げ

  • キャッシュフローへの影響

  • 仕入れ先や物流ルートの見直し

  • 在庫の持ち方の変更

  • 顧客への価格転嫁


つまり、関税政策の変更は、単に「税金が上がる」という話ではありません。

価格、物流、在庫、利益、販売戦略全体に影響する問題です。


FTZ制度変更で影響を受けた企業の例

FTZ制度や関税政策の変更は、実際に企業の価格設計や利益構造に影響を与えています。

たとえば、FTZ関連のサポートを行うGivens社では、関税政策の変更後、企業からの相談が短期間で急増したとされています。一方で、従来のようにFTZを活用して関税コストを抑えるメリットが見えにくくなったという見方もあります。


また、路面標示材メーカーのRegent Tech社では、米国内で製造を行いながら一部の素材を海外から輸入しており、FTZを活用することで関税コストを抑えていました。しかし、制度変更によって従来の節税効果が得にくくなり、販売価格の見直しを迫られたとされています。


このような事例から分かるのは、関税や制度変更が、単なる税率の問題ではなく、価格、物流、利益設計に直接影響する経営課題だということです。

※上記の企業事例は、米国の関税政策およびFTZ制度変更に関する報道事例をもとに要約しています。


制度変更は大企業だけの問題ではない

FTZや逆転関税の話は、大企業向けの制度に見えるかもしれません。

しかし、ここから学べることは、中小の越境EC事業者にも関係があります。


Amazon USで販売する場合でも、次のような条件は変化する可能性があります。

  • 関税率

  • 国際送料

  • FBA関連費用

  • Amazon販売手数料

  • 広告費

  • 為替レート

  • 輸入規制

  • ラベルや表示の条件

  • 販売可能な商品の条件


海外販売では、一度決めた価格や物流方法が、ずっとそのまま使えるとは限りません。

制度やコストが変われば、販売価格、広告予算、在庫の持ち方、利益計算を見直す必要があります。


倉庫で山積みの段ボール


アメリカAmazon販売で関税リスクをどう考えるべきか

Amazon US販売では、商品原価だけを見て価格を決めるのは危険です。


たとえば、日本から商品をアメリカに送ってFBAで販売する場合、以下のような費用を考える必要があります。

  • 商品原価

  • 国内送料

  • 国際送料

  • 輸入時の関税や関連費用

  • FBA納品に関する費用

  • Amazon販売手数料

  • FBA配送代行手数料

  • 広告費

  • 返品・破損リスク

  • 為替変動


販売価格を決めるときは、「Amazonでいくらで売れそうか」だけでなく、これらの費用を引いた後に利益が残るかを確認する必要があります。


特に、商品単価が低い場合や、サイズが大きい商品、重量がある商品は注意が必要です。送料やFBA費用が利益を圧迫しやすくなります。


ミーティングをする二人のビジネスパーソン

価格設計で確認したいポイント

Amazon US販売を始める前に、最低限確認したいのは以下の点です。


競合価格に合わせても利益が残るか

アメリカAmazonでは、同じような商品がすでに多く販売されている場合があります。

競合商品の価格に合わせたときに、自社商品に利益が残るかを確認する必要があります。


広告費を入れても採算が合うか

Amazon USでは、出品しただけで売れるとは限りません。

初期販売では広告が必要になることも多いため、広告費を含めた利益計算が必要です。


送料やFBA費用が高すぎないか

軽くて小さい商品は、越境ECと相性が良い傾向があります。

一方で、大きい商品、重い商品、壊れやすい商品は、送料や返品リスクも含めて慎重に判断する必要があります。


関税や制度変更に耐えられる余裕があるか

ギリギリの利益率で設計していると、関税や送料が少し変わっただけで赤字になる可能性があります。

価格設計では、ある程度の余裕を持つことが大切です。


物流設計も利益に直結する

Amazon US販売では、物流方法によって利益構造が大きく変わります。


主な方法としては、以下があります。

  • 日本から購入者へ直接発送する

  • 日本から米国のAmazon FBA倉庫へ納品する

  • 物流代行会社を使って米国に輸送する

  • 現地倉庫や3PLを活用する


FBAを使うと、米国内での保管、配送、返品対応をAmazonに任せやすくなります。


一方で、FBA倉庫に商品を送るまでの国際輸送、通関、ラベル、納品ルール、在庫管理は事前に確認が必要です。

また、販売量が少ない段階では、FBAに大量に送ることがリスクになる場合もあります。

海外販売では、物流は単なる発送作業ではなく、利益設計の一部です。


制度変更を前提にした販売設計が必要

トランプ関税やFTZ制度変更の事例から学べるのは、海外販売では制度やコストが変わるということです。


関税、物流費、為替、Amazon手数料、広告単価は、販売者側で完全にコントロールできるものではありません。

だからこそ、最初から変化を前提にした販売設計が必要です。


たとえば、以下のような考え方が重要になります。

  • 価格を固定せず、定期的に見直す

  • 送料やFBA費用を含めて利益を確認する

  • 1つの物流ルートに依存しすぎない

  • 在庫を持ちすぎない

  • 関税や規制確認が必要な商品は事前に調べる

  • 広告費をかける前に商品ページを整える

  • 利益率に余裕のある商品を選ぶ


海外販売では、「一度出品したら終わり」ではありません。

販売開始後も、環境変化に合わせて調整できる体制を持つことが大切です。


Amazon US販売で大切なのは、売る前の整理

Amazon US販売では、商品ページや広告だけでなく、販売前の整理が非常に重要です。


特に確認したいのは、以下のような点です。

  • その商品はアメリカ市場に合っているか

  • 競合商品と比べて差別化できるか

  • 英語の商品ページで価値を伝えられるか

  • 送料やFBA費用を含めて利益が残るか

  • 関税や規制面で確認すべきことはないか

  • 初期在庫をどのくらい持つべきか

  • 広告費をどの程度見込むべきか


これらを整理せずに出品すると、売上は出ても利益が残らない、広告費だけが増える、在庫が滞留する、といった問題が起こりやすくなります。

Amazon US販売では、販売開始前の設計がとても大切です。


Tracy’s TradingのAmazon US販売支援

Tracy’s Tradingでは、日本の商品をAmazon USで販売したい中小企業・個人事業主向けに、販売前の初期整理をサポートしています。


主なサポート内容は以下の通りです。

  • 米国市場調査

  • 競合商品の簡易分析

  • 商品ページ改善

  • 英語タイトル・箇条書き・説明文の整理

  • キーワード整理

  • 価格設定の考え方の整理

  • 物流・FBA納品に向けた確認事項の整理

  • 利益構造の確認

  • 規制・関税面で確認すべき論点の整理


Tracy’s Tradingでは、アメリカAmazonAmazon US販売を検討している方は、まずはこちらのページをご覧ください。


具体的なご相談はこちらからお問い合わせください。


まとめ:Amazon US販売では関税・物流・利益設計をセットで考える

海外販売では、商品原価だけで価格を決めることはできません。

特にAmazon US販売では、関税、国際送料、FBA費用、Amazon手数料、広告費、返品リスク、為替変動などを含めて、利益が残るかを確認する必要があります。


FTZや関税政策の変更は、大企業だけの問題ではありません。中小企業や個人事業主がAmazon USで販売する場合にも、「制度やコストは変わるもの」と考えておくことが大切です。


Amazon US販売を始める前に、価格、物流、利益構造を整理しておくことで、失敗のリスクを下げることができます。

海外販売は、勢いだけで始めるよりも、事前に設計してから始めることが大切です。

コメント


お問い合わせ

東京オフィス

〒150-0043
東京都渋谷区道玄坂1丁目10番8号

渋谷道玄坂東急ビル2F−C

TEL:  090-1826-1914

Email:  info@tracystrading.com

  • Instagram
  • Facebook

© 2025 by Tracy's Trading

まずはお気軽にお問い合わせください。

ご相談したいこと、検討している商材のタイプなど何でもご相談ください。

bottom of page