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AIが変えるアメリカの買い物体験 〜越境ECオーナーが知っておくべき最新消費者トレンド〜

  • 執筆者の写真: Melissa
    Melissa
  • 5 日前
  • 読了時間: 6分

アメリカのホリデーシーズン、2025年は小売業界で大きな変化が起きていました。その中心にあるのが、ChatGPTのようなAIショッピングアシスタントの存在です。これまで消費者はGoogle検索や小売企業の公式サイトを起点に商品を探してきましたが、今は「まずAIに聞く」という行動が急速に広がりつつあります。今回はそんな変化するアメリカでの買い物体験にフォーカスします。


男性がノートパソコンでChat GPTを使ってプレゼントに何を買うか考えている


検索から「相談」へ変わる購買行動


アナリストの予測によると、多くの消費者がAIをパーソナルショッパーのように使うようになると見られています。「誰に贈るべきか」「どんな商品が合うか」といった抽象的な相談をAIに投げ、そこから商品候補を知る——これは従来の検索体験とは大きく異なります。


この変化は、マーケティングの前提も覆し始めています。これまで20年以上中心だったSEO(検索エンジン最適化)は、今や「AIエージェントにどう見つけてもらうか」という新しい最適化のフェーズに入りつつあります。


女性がチャットGPTを使っておすすめの商品を閲覧している

小売企業が直面するジレンマ


小売企業にとって、この流れはチャンスであると同時に大きな悩みでもあります。多くの企業は、自社アプリやECサイトに多額の投資を行い、顧客と直接つながる関係性を築いてきました。しかし、消費者がそれらを飛び越えてChatGPT経由で商品を見つけるようになると、その努力が報われにくくなります。


さらに、オンライン体験が高度にパーソナライズされることで、実店舗の価値も問い直されています。本来、店舗の強みはスタッフによる接客体験ですが、「オンラインの方が親身で便利」と感じられてしまえば、店舗は一層厳しい立場に置かれます。



データが示すAIの影響力


実際のデータも、AIの存在感を裏付けています。Adobeの調査ではChatGPT経由の取引が増加しており、Salesforceは今後のホリデーシーズンで数十億ドル規模の売上創出につながる可能性を指摘しています。


一方で、消費者の評価はまだ分かれています。「買い物が楽しくなった」と感じる人がいる一方、小売企業独自のチャットボットに対しては「融通が利かない」「結局テンプレ回答しか返ってこない」という不満も少なくありません。特に、レガシーなITシステムを抱える小売業界にとって、AI活用は簡単な道ではないのが現実です。



企業ごとに異なるAI戦略


興味深いのは、企業ごとの対応の違いです。


  • Walmart:ChatGPTと連携し、AI上で商品発見から決済まで完結できる仕組みを導入

  • Amazon:外部AIによる情報取得を制限し、独自のAIエコシステム構築を選択


また、多くの企業が「人向けの文章」から「AIに理解されやすい情報設計」へと考え方を変え始めています。キーワード重視のSEOではなく、詳細で信頼性の高い商品情報を用意することが、AIに選ばれるための鍵になっています。


実際、あるスキンケアブランドでは、成分や使い方を丁寧に解説したブログ記事を増やした結果、AI経由の流入が二桁成長したという事例もあります。


Chat GPTに商品の説明を行う男性


越境ECオーナーへのヒント


この動きは、日本からアメリカ市場を狙う越境EC事業者にとっても無関係ではありません。


  • 商品は「検索される」だけでなく、「AIに推薦される」存在になる必要がある

  • ストーリーや使用シーン、比較情報など、文脈のある情報が重要

  • 価格やスペックだけでなく、「なぜその人に合うのか」を説明できるかが鍵


いまはまだルールが定まっていない、新しい競争の始まりです。しかし同時に、本当に良い商品や正直な評価が浮かび上がりやすい世界になる可能性も秘めています。



アメリカのトレンドをMelissaの視点から


著者メリッサの似顔絵

皆さんはChat GPTをお使いになることはありますか?日本でもチャッピーという愛称で親しまれており、かなり身近な存在になりましたね。筆者にとっても最近は献立やレシピ、お客様を連れた観光プランの提案、言い知れないモヤモヤの分析など、「脳疲労で今は考えられない!」というときの救世主になってくれています。


その延長でアメリカでトレンドになっているのが、今回扱ったとおりパーソナルショッピングアドバイザーとしてのChat GPT。特にホリデーシーズンのお買い物に大活躍していました。


アメリカではホリデーショッピングは楽しみというよりは「仕事」。日本と少し違って、クリスマスは周りの人に「与える」ことがテーマの祝日です。家族はもちろんのこと、友人や同僚にプレゼントを贈るのはもはや義務のようなもので、忙しい社会人は毎年早め早めに計画を立てておかないと頭を抱えることに。さらにブラックフライデーは1年間セービングしていた貯金を解放して賢いお買い物をする大仕事です。どこで何をどれくらい購入するかで先1年の充実感が決まると言っても過言ではないのです。


そんな「仕事」を楽にしてくれるChat GPTを使わない手はありません。そうなると企業側・越境EC事業者側で大事になるのはChat GPTに商品情報を拾ってもらいお勧めしてもらうこと。この点で日本企業が得意とする「丁寧な説明」はAI時代の武器になり得ると考えます。商品がどんな消費者に特におすすめなのか。他社商品との違いは何なのか。どんなメリットや付加価値があるのかを詳細に丁寧に説明することで、AIに信頼度の高い商品として認知してもらう。


アメリカ市場はもちろん日本市場でも今後AIを買い物に使用し、AIアプリ上でお買い物を完結させられるプラットフォームが台頭・発展する可能性は非常に高い。それを見越した出品プレゼンテーション、広告運用を実施することは、先10年間のビジネスの成功に直結すると言えるでしょう。


Tracy's Tradingでは、アメリカAmazon出品についての無料相談を実施しています。

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Melissa’s Viewpoint


Do you use ChatGPT in your daily life? In Japan, it has become so familiar that people even call it “Chappy,” and for many, it’s already an everyday companion. For me, it has recently become a go-to helper whenever my brain feels overloaded—whether I’m planning weekly meals, looking for recipe ideas, putting together sightseeing itineraries for visiting guests, or even trying to make sense of vague, hard-to-explain feelings when I just don’t have the mental energy to think things through.


Building on that everyday use, what’s now trending in the U.S. is exactly what we discussed earlier: ChatGPT as a personal shopping advisor. It has proven especially useful during the holiday shopping season, when demand for gift ideas peaks.


In the U.S., holiday shopping is less about pure enjoyment and more like a serious task. Unlike in Japan, Christmas here is very much about “giving.” Buying gifts for family, friends, and even coworkers feels almost obligatory, and for busy professionals, failing to plan ahead can quickly turn the season into a source of stress. On top of that, Black Friday is treated as a major annual event—a moment to finally unlock a year’s worth of savings and shop strategically. Deciding what to buy, where to buy it, and how much to spend can feel like it sets the tone for the entire year ahead.


Given that context, it’s no surprise that people turn to ChatGPT to make this “job” easier. And this is where the focus shifts to businesses and cross-border e-commerce sellers. What matters most is whether your products can be discovered, understood, and recommended by ChatGPT. In this sense, what Japanese companies traditionally do well—clear, detailed, and thoughtful explanations—can become a real advantage in the age of AI.


Explaining who a product is best suited for, how it differs from competing options, and what specific benefits or added value it offers helps AI systems recognize it as trustworthy and relevant. The more clearly and carefully this information is presented, the more likely it is to surface in AI-driven recommendations.


Looking ahead, it’s highly likely that both in the U.S. and in Japan, AI-powered shopping experiences—where consumers discover and complete purchases entirely within AI apps—will continue to grow. Preparing product listings, content, and advertising strategies with this future in mind is no longer optional. In fact, taking action now could directly influence business success over the next decade.



出典:CNBC「How AI Is Changing Shopping」(Gabrielle Fonrouge/Melissa Repko)

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