Coachのカムバックに学ぶ、アメリカで選ばれるブランド戦略|Amazon US販売のヒント
- Melissa

- 2025年7月28日
- 読了時間: 3分
2000年代初頭のアメリカ。CoachのダブルCのモノグラム柄が街中にあふれ、誰もがひとつは持っていた時代。しかし時が経つにつれ、その勢いは失速。2010年代には人気は低迷していきました。
そのCoachが今、Z世代の手によって見事なカムバックを果たしています。どうして再び注目されるようになったのでしょうか?今回はその復活劇に注目します。

一度は沈んだブランドイメージ
2010年代、Coachはアウトレット店舗の増加と過剰なディスカウントで「安っぽいブランド」という印象に。
2012年〜2014年の間で、株式時価総額が約60%減少。
Michael KorsやKate Spadeといったライバルにユーザーを奪われる。
Coachカムバックのカギは「Z世代」
Z世代を中心とした若者の間で、再びCoachが支持されるようになった背景には、いくつかの重要な戦略があります。
1. デザインの刷新と原点回帰
2013年以降、ロゴ中心のデザインから脱却。
ハイブランド出身のスチュアート・ヴィヴァースがクリエイティブディレクターに就任。
品質とクラフトマンシップを再強調。
2. Y2Kファッションの活用
昔の人気モデルをリデザインして再発売。
Y2Kのアイテムに「エモさ」を感じる若者に刺さる。
3. アクセスしやすい価格設定
高品質ながら、手の届く価格帯。
「何ヶ月も給料を貯めずに買えるラグジュアリー」がZ世代にマッチ。
4. SNSとインフルエンサーの力
Megan Thee StallionやLil Nas Xなど、人気セレブとのコラボ。
TikTokやInstagramで話題に。

5. カスタマイズ体験の提供
バッグに付けられるチャームやブローチが人気に。
自分だけのスタイルを楽しめるのがZ世代にヒット。
6. 体験型ストアの展開
新コンセプト店舗「Coach Play」やカフェ併設型ストアを展開。
ショッピングを“体験”として楽しむ新しい価値提供。


ブランド全体の成長も加速中
2025年第3四半期の売上:前年比 +15% 成長。
Z世代&ミレニアル世代が新規顧客の約70%。
世界21カ国で約1,000店舗を展開し、アジアでも人気上昇中。
母体であるTapestry社の時価総額は5年間で+140%の成長。
最後に:Z世代が導いたCoachの「第二の黄金期」
Coachが復活したのは、単に流行が繰り返しているからではありません。Z世代の感性に寄り添った結果、ブランドの再生に成功したのです。

どんなトレンドもそのスタート地点は若者。Z世代の感性にヒットすれば、流行はその上の世代、そしてそのまた上の世代へと伝染していくものです。
Z世代の価値観として
「ブランド」よりも「ストーリー」
「ロゴ」よりも「自分らしさ」
パッと見てわかる「SNS映え」
手を伸ばしやすい価格帯とラグジュアリー感の両立
を意識すれば、次のトレンドを作る「売れるブランド」づくりも夢ではありません。
Amazon US販売でも重要になる「ブランドの見せ方」
Coachのカムバックから見えてくるのは、アメリカ市場では商品そのものの品質だけでなく、価格帯、デザイン、ストーリー、体験、SNSで共有したくなる要素がブランド価値に大きく影響するということです。
Amazon USで日本の商品を販売する場合も、単に「良い商品です」と伝えるだけでは十分ではありません。どのような人に向いているのか、どんな生活シーンで使えるのか、なぜ今その商品を選ぶ価値があるのかを、商品ページ全体で分かりやすく伝える必要があります。
特に、画像、タイトル、箇条書き、説明文、レビュー、ブランドストーリーの見せ方によって、購入者が受け取る印象は大きく変わります。
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