【アメリカのトレンド2025】もはや懐かしい?ホテルのミニバーはどこへ行った?
- Melissa

- 9月10日
- 読了時間: 5分
更新日:9月11日
ホテルに着いた深夜、ちょっと小腹が空いたときに目に入るのがミニバー。でも実際に利用するアメリカ人は、いまやごく少数。それどころか、ミニバーがないホテルが増加しています。
かつて「旅行の贅沢の象徴」だったミニバーは、なぜアメリカのホテルから姿を消しつつあるのか?今日は旅行に関するアメリカのトレンドを探り、日本に住む越境EC事業者が参考にできる今のアメリカ市場の2025年現在の最新ニーズについても論じます。
アメリカのトレンドは「ラグジュアリー」から「割高で使いにくい」
1970年代に世界へ広がったミニバーは、当時の旅行者にとって特別な存在。ところが今のアメリカの消費者は、次第にこう感じるように。
「価格に見合わない」:スーパーで1ドルのコーラが、ホテルでは5ドル。
「質が良くない」:中身が古い、スナックがしけっている。
「選択肢が少ない」:健康志向が高まる中で、甘い炭酸飲料やスナックを敬遠。
つまり、利便性よりも「コストパフォーマンス」や「選択肢の多さ」を重視する消費者ニーズに合わなくなってしまったのです。

アメリカ人が選ぶ新しい代替手段
アメリカの旅行者は、便利さを求めつつも「自由に選べる」ことを大切にしています。
1. デリバリーアプリの浸透
Uber Eats や DoorDash などのフードデリバリーが普及し、ホテルの部屋でも手軽に食事を楽しめるようになりました。
Marriott × Uber Eats
Hilton × Grubhub
といった提携は、まさに「消費者の好みを優先した」サービスの進化です。
2. ロビー空間の活用
Grab & Go(簡単に持ち帰れる軽食コーナー)や、コミュニティ型ラウンジが人気に。「どうせ同じお金を払うなら、ロビーでコーヒーを飲みながら過ごしたい」というニーズが広がっています。

3. 健康・ローカル志向
ブティックホテルでは、地元のクラフトビールやオーガニックスナックを用意。消費者の「体にいいもの」「その土地らしいものを試したい」というニーズに寄り添う形です。
ミニバーが復活する可能性は?
アメリカの消費者が重視するのは
選択の自由
コストに見合う価値
健康やライフスタイルへの適合
これらを満たさない限り、従来型の「高くて便利なだけのミニバー」は戻ってこないでしょう。
ただし、 「体験」としての価値を提供するミニバー なら、まだチャンスはあります。たとえば、滞在前に「自分好みのドリンクやスナックを事前オーダーできる」仕組みは、パーソナライズを重視するアメリカの消費者に受け入れられる可能性が高そうです。
越境EC事業者の注目ポイント
アメリカの一般的な人たちが旅先でも大切にするものを分析すると、いくつかの価値観が見えてきます。
1. コスパ重視
「便利さ」より「価格・価値のバランス」を重視する傾向。
👉 送料込み価格設計や、セット販売による“お得感”の演出が重要。
2. 選択肢の多さ
アメリカ市場では「多様な選択肢」が当たり前。
👉 「サイズ展開」「バリエーション」「ギフト用パッケージ」などで購買率アップ
3. 健康志向とローカル体験
アメリカではオーガニック・グルテンフリー・ビーガンなどを好む層が拡大。
ブティックホテルが「地元のクラフトビールやスナック」で差別化したように、“ストーリー性”や“健康価値”のある商品が響きやすい。
👉 日本の商品も「地域の特産品」「健康的な製法」「職人のこだわり」などを強調
4. スピード感
「待たずにすぐ届く便利さ」を重視。
👉 「配送スピード」が鍵。配送に時間がかかる場合は「事前予約型(予約すると特典がつく)」「定期便」などで補うなど工夫
5. 体験型・パーソナライズ
「カスタムミニバー」のように、自分好みに選べる仕組みが人気。
👉 「自分で組み合わせられる」「ギフト用にカスタマイズできる」ことが強みになる
ホテルのミニバー利用をMelissaの視点から

みなさんはアメリカのホテルでミニバーを見たら利用したいですか?それともデリバリーアプリ派?日本にお住まいの皆さんは、「そんなにコスパやパーソナライズ化を大切にするなら、コンビニやお土産店に行けばいいのでは?」と思うかもしれません。
でも実はアメリカでは、たくさんの商品が立ち並ぶコンビニやホテルのお土産店はほとんどありません。旅行先でちょっと喉が渇いたな、小腹が空いたなと思っても立ち寄れるのはスーパーマーケットやドラッグストア、もうちょっとサクッと行くならファーストフード店やカフェくらい。
スーパーに行ってちょっとおやつを買おうと思っても、食べきりサイズのものは選択肢が少なくて満足度が低い。こう考えると日本のコンビニで販売している商品はバリエーションといい内容量といい、旅行者にうってつけですね。最近SNSでよく見かけますが、インバウンドの旅行者たちがこぞってJapanese Konbini Foodsを買い込み、ホテルでトライする気持ちがよく分かります。
越境ECを検討するにあたっては、こういった日常の文化的な違いを理解し、最新のトレンドについて行くことも重要です。アメリカの2025年現在の最新情報や話題のニュースについては、他のブログ記事もぜひご覧ください。
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Melissa's POV
Would you actually use the minibar when staying at a hotel? Or are you more of a food delivery app person? If you live in Japan, you might be wondering: “If Americans care so much about cost and personalization, why not just go to a convenience store or a souvenir shop?”
Here’s the catch: in the U.S., convenience stores packed with endless options—or hotel gift shops with shelves full of snacks and sweets—are pretty rare. When you crave for something during a trip, your realistic choices are usually a supermarket, a drugstore, or maybe a quick stop at a fast-food chain or a café.
Even if you go to a supermarket, you’ll notice that single-serve snack options are limited. That’s why Japan’s convenience stores are such a treasure for foreign travelers—the variety, the portion sizes, and the quality are perfectly suited for people on the go. No wonder social media is full of tourists going through a spending spree in one of the "Japanese Konbini" chains, trying all sorts of goodies in their hotel rooms.
For anyone considering cross-border e-commerce, recognizing these everyday cultural differences is just as important as pricing or logistics. Let us know your concerns; our internationally experienced team offers consultations on selling through Amazon marketplace—helping you bridge the gap between Japanese products and global consumers, as well as between foreign products and Japanese consumers.






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