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フロリダで根強い人気「ゲーテッドコミュニティ」とは? アメリカの生活のいま

更新日:9月11日


フロリダ州では、ゲーテッドコミュニティと呼ばれる門やフェンスで囲まれた住宅地が人気を集めています。


アメリカでは昔から存在する住宅形態で、特に温暖な地域や高級住宅街に多く見られます。外部からのアクセスを制限し、住民だけが使える施設やサービスが整っているのが大きな特徴。今回は日本にはあまり馴染みのないこの住宅スタイルについてお伝えします。



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安全性と快適さが魅力



ゲーテッドコミュニティの魅力は、安全性快適さの両立。敷地の入り口にはゲートや警備員が配置され、外部の人は自由に出入りできません。これにより、住民とそのゲストだけが施設を利用できる安心感があります。


また、敷地内には生活を豊かにする設備が揃っており、管理組合(HOA)が景観や設備のメンテナンスを担当。住民は日々の管理に手間をかけず、整った環境で暮らすことができます。


主な特徴は以下の通りです。


  • 外部からのアクセス制限(ゲート・警備員・電子ゲートなど)

  • プール、ジム、ゴルフ場、レストランなど住民専用施設

  • 景観・環境の維持はHOAが担当



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フロリダの物件例


パームビーチ郡だけでも、多様なタイプのゲーテッドコミュニティがあります。


  • Bay Reach:2ベッド、2バス、30フィートのボートスリップとガレージ付きで約41万9,000ドル

  • PGA National:6つのゴルフコース、ホテル、スパ、レストラン完備。価格帯は20万ドル台〜200万ドル

  • Frenchman’s Reserve:平均価格約390万ドル。スパ、ヘアサロン、24時間ジムまで完備した高級住宅地



費用とルール


ゲーテッドコミュニティは、同じ地域の一般的な住宅よりも価格が高くなる傾向があります。


  • 物件価格:5〜10%高め(高級エリアでは15〜20%差)

  • HOA費用:月額の管理費(景観維持・設備運営・イベント費用など)

  • 会員費:ゴルフ場やクラブ利用に数十万ドルが必要な場合も

  • 規則:駐車台数や外壁の色、短期賃貸の禁止など厳しいルールが多い



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メリットとデメリット


メリット


  • 安全で管理が行き届いた環境

  • 生活施設が敷地内に揃っている

  • 景観やブランド価値が守られるため資産価値が安定


デメリット


  • 購入費用や維持費が高い

  • HOAの規則が厳しい

  • 住民層が似通い閉鎖的になりやすい



なぜ今、ゲーテッドコミュニティなのか


ゲーテッドコミュニティはアメリカでは長く続く住宅スタイルで、一説によると19世紀にその歴史がスタートしたとのこと。それが今、改めて注目されているのにはCOVID-19のパンデミックが関係している可能性が。


COVID-19が猛威を振るった際、日常的に気軽な外出が制限されることに。そこで「敷地内で生活が完結する」環境を望む傾向が強まったのかもしれません。レストランやジム、イベントが揃い、ゲートの外に出なくても充実した生活が可能になるゲーテッドコミュニティは大変な魅力です。


パンデミックの前後では、私たちの生活・お金の使い方も変化しました。これまで積み上げてきた常識にとらわれずポストパンデミックの感覚を鋭敏に持つことは、今後のビジネスに欠かせない感覚といえるでしょう。


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