【アメリカで人気の商品】アメリカ人はプロテインが命!
- Melissa

- 8月25日
- 読了時間: 3分
更新日:9月11日
スーパーに行けばシリアルもパスタも、カフェに行けばラテにまで…。アメリカではいま、あらゆる食品が「高たんぱく化」しています。単なる健康志向を超えて、企業の成長戦略の柱にまでなりつつある現状。
今回はアメリカ市場と消費者の「プロテインニーズ」を深掘りします。

数字で見る「プロテイン熱」
2025年、アメリカ人の44%が「もっとタンパク質を摂りたい」と回答。
2019年に約900億ドル規模だった市場は、2028年には1,260億ドル超へ拡大予測。
つまり、プロテインは「健康ブーム」ではなく巨大なビジネスチャンスになっています。
大手企業のリブランディング
General MillsはCheeriosやWheatiesといったシリアルをプロテイン入りに刷新。
Kraft Heinzは子ども向けのお弁当Lunchablesを「高たんぱく」を前面にパッケージ変更。
StarbucksやDutch Brosは「プロテインコーヒー」を試験導入。
プロテインの猛烈プッシュが飲料・外食にまで波及しているのは注目すべきポイントです。
新興ブランドのスピード感
2023年創業の「Protein Pints(プロテイン入りアイス)」は象徴的な存在。わずか1年で売上は10万ドル未満から2,000万ドル規模へ。7000店舗以上で展開し、「美味しさ」と「健康」を両立した新しいポジショニングを確立しました。

3つの追い風
GLP-1系ダイエット薬:筋肉維持のために「プロテイン摂取」が必須に。
SNSインフルエンサー効果:食習慣そのものがトレンド化。
政策の後押し:「健康推進」を打ち出す政権の方針が、企業戦略に影響。
カギは“味と価格”
一方で課題もあります。
消費者は「元の味」を覚えているため、品質が落ちると受け入れられにくい。
高価格化すれば「贅沢品」に分類されるリスクも。
つまりアメリカで人気の商品にするには「いかに自然に、そして美味しく高たんぱく化するか」が勝負どころです。
「アメリカで人気の商品」をMelissaの視点から

筆者Melissaが今回のトピックについて書いて思ったのは、日本とアメリカでまったく違う健康トレンドのスピード感。日本の方が圧倒的に移り変わりが速く、アメリカはスローペースです。
日本ではメディアやSNSで紹介された健康法に大勢の人が飛びついて、でも短期間で熱が冷めてしまう。どの家庭でもヨーグルトきのこを育てていたり、バナナや納豆が店頭から消えたりした時期がちょっとだけありましたよね。
でもアメリカでは本当に自分に必要だと思わないと取り入れない人がかなり多い傾向。少しずつ健康意識の変化に影響されながら知名度をアップ。その後企業が商品化して身近・手頃になって初めて、大勢の人が手に取り始めます。
コンブチャの流行はその代表。早くは90年代、私の住んでいたエリアでもアジア人コミュニティでは免疫アップに良いと人気でした。幼い頃、酸味に顔をゆがめながら一気飲みしていたものです。
それが現地コミュニティでも注目され始めたのは2000年代。Gut health(腸内環境)を意識してプロバイオティクスを摂取したいという人が増加していました。
それが2010年代になりさまざまなダイエット(食生活)がSNSで発信されるようになり、企業も商品化をスタート。酸っぱくて飲みにくいコンブチャを甘くて美味しいオシャレドリンクに。スーパーではマンゴーやピーチフレーバーのテイスティな缶入りコンブチャが並び、サーファーのお兄さんや歩行器のおばあちゃんが購入するのを見て感心しました。
今のプロテインのトレンドはこれによく似ているように思います。すっかり一般化したコンブチャ同様、プロテインも単なる流行ではなく、今後はアメリカでの new norm(新常識)になっていくでしょう。
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